◆米大リーグ 地区シリーズ第1戦 フィリーズ―ドジャース(4日、米ペンシルベニア州フィラデルフィア=シチズンズバンクパーク)

 ドジャースのA・フリードマン編成本部長(48)が4日(日本時間5日)、地区シリーズ第1戦となる敵地・フィリーズ戦の試合前会見に出席し、「1番・投手」の二刀流でポストシーズン(PS)初登板に臨む大谷翔平投手(31)への期待感を改めて示した。

 「何度も言っているが、彼は過小評価されている。

人間の脳が彼がやっていること、そしてそれがどれだけ難しいことか、そして投打の両方でどれだけエリートであるかを理解できるとは思えない。彼が打撃に持つ情熱、そして投球に持つ情熱、その両方に十分な情熱があるようには普通は思えないが、彼にはそれがあるんだ。彼のリハビリの過程やその積み重ねを見ていて、どれだけ集中していたか、再びしっかり投げられる状態に戻すために毎日どれほど意図を持って取り組んでいたか。彼にとっては投げることだけではなく、しっかり投げることが重要だった。もう彼のことで驚くことはないが、それでもやはり全てに驚かされる。唯一無二の存在だよ」

 23年9月の右肘手術明けでDH専任だった昨季、大谷にとって初めてのPSで一気にワールドシリーズ制覇まで駆け上がった。2年連続出場となった今年のPSでもレッズとのワイルドカードシリーズでは初戦で先頭打者アーチを含む2本塁打と爆発した。メジャーのPSで投手、それ以外のポジションでそれぞれ1試合以上に先発出場するのは史上初で、投手が5番以上の打順に入るのも初めてだという。

 今回はPS全体の日程の都合もあり、ドジャースは地区シリーズ第1戦、第2戦の後にそれぞれ試合のない日が存在する。フリードマン編成本部長は「二刀流をやるということがどんな感じなのか、特にポストシーズンの強度が加わった状況でそれをやるということがどういうものか、私たちは想像すらできない。だから第1戦と第2戦の間に休みがあり、第2戦の後にも休みがあるというのは全て有益だと思う」と話した。

編集部おすすめ