全日本プロレスは5日までに10月11日に埼玉・行田グリーンアリーナで行う「旗揚げ記念シリーズ2025」の全対戦カードを発表した。

 メインイベントで9・23立川立飛大会で鈴木秀樹、真霜拳號を破り初挑戦で「世界タッグ」初奪取した「HAVOC(ハボック)」ザイオン、オデッセイが立川で共闘を宣言した青柳優馬、安齊勇馬と初防衛戦を行う。

 両軍は3日に東京・湯島の全日本事務所で会見。挑戦者の青柳優馬は安齊との「初のタッグがまさかの世界タッグということで。ちょっとどうなるものなのかなと、不安は少しあるんですけど、本当に根拠は全くないんですけど安齊とのタッグなら一発でとれるんじゃないかなと。全日本プロレスだけでなく、プロレス界にとどろく新たなタッグチームが誕生する予感がしています。そのための第一歩として世界タッグのベルトを 、HAVOCから取り上げたいと思います」と誓った。

 安齊も「青柳さんからタッグを組もうって言われて、青柳さんとだったら面白くなるなっていう風に思って、タッグを組みました。そして、その日のタイトルマッチ 2人すごい試合してましたけど、それでも青柳さんとだったら勝てるんじゃないかなと思っています。強くてかっこいい2人の”ゆうま“が必ずこのベルト取りたいと思います」と宣言した。

 対する王者組のオデッセイは「この挑戦者は非常にいいチームだと思うが、僕らはいろんなことをリサーチして勉強している。行田で俺たちからこのタイトルを奪い取ることはないだろう」と自信。ザイオンも「今回の防衛戦で気がかりなのは、挑戦者の2人はシングルプレーヤーとしては非常に高く評価はしている。安齊勇馬もすごい選手だと思っているが、彼らは組んだことがない。

シングルプレーヤーとしてはすごいが、組んだことがないので逆に読めないとこがある。(タッグの)イメージが湧いてこないのは非常に危険だ」と警告した。

 青柳は安齊との関係に「仲がいいかどうか聞かれると、僕は仲いいつもりですけど、彼がどう思っているかわからない。キャリアの差があるんでどうしてもね、その辺の誤差は出てくるとは思うんですけど。タッグを組むにあたってということに関しては、安齊と組むことには、特に抵抗はないですし、問題ないと思っています。やっぱりね、いいレスラーは戦っても組んでも素晴らしいレスラーですからね。まさに素晴らしいレスラーが2人揃ったということで。 これ間違いなく素晴らしいタッグチームが誕生するということでしょう。10月からのシリーズは53周年の旗揚げ記念シリーズなわけですけどもちょうどいい節目のタイミングで最高のタッグチームが誕生するんじゃないかなと僕は期待しますし、そうさせたいと思っています」と予告。安齊も「まず僕は青柳さんのことを本当に好きですね。ただ、いろんなところのインタビューとかでも言ってるんですけど、練習生の頃、青柳さんのバイクの音を聞くたびに、心臓がバクバクしてたとか言ってたりして。そういうところはありますけど、単純にレスラーとして、人としては、本当に好きですね。

で、その上で、僕にプロレスを教えてくれたのが、青柳さんで、それは自分らしく伸ばしていて。元を辿れば、その教えてもらったものがあるので、息が合わないわけないなとは思っております。なので、僕と青柳さんで、どのタッグチームにも勝っていこうかなって思ってます」と誓った。

 青柳は宮原健斗とのビジネスタッグで「第100代王者」に就いた。安齊とのタッグで「ビジネスタッグ」を上回っている点を記者から聞かれ「何とも言えないんですけど、なんとなくビジネスタッグの匂いもしなくもないんですよ。なんて言うか、別に仕事の付き合いってわけじゃないです。こんなこと言っていいのかわからないぐらい。でも、本当に可愛い後輩なんですよ。で、安齊と組めるっていうのは、本当に嬉しいんですけど、でもやっぱりね、こう見えて彼も仕事人みたいなところがあるんで。そういうビジネスタッグ的な雰囲気も実はあるんじゃないかなと。そういうところも含めて期待してますね。お互いが全日本プロレスを盛り上げるために手を取って、同じ目標に向かっていってるっていう点では、本当にビジネスタッグと変わらないかもしれないんですけど。

それ以上のものを僕は感じるので。ビジネスだけでなく、ビジネスはもちろんなんですけども、ちょっとずつというか時間をかけて、僕からも歩み寄ってみようかなと思ってます」と明かしていた。

 さらに「チーム名」について青柳優は「いや、特にはそういったことは考えてないですね。最近プロレスラーはそういう名前を考えがちですけど。あんまりその辺は考えたことはないですね。果たして”ダブルゆうま”で良いのかっていうところもありますし。たまたま名前が一緒ってだけですからね。そこに関して、意識はしてないです」と命名は保留にした。

 ◆10・11行田大会全対戦カード

 ▼第1試合 斉藤ブラザーズ vs バカの時代 6人タッグマッチ 20分1本勝負

斉藤ジュン、”ミスター斉藤”土井成樹、セニョール斉藤 VS 真霜拳號、佐藤光留、立花誠吾

 ▼第2試合 6人タッグマッチ 20分1本勝負

大森北斗、羆嵐、黒潮TOKYOジャパン VS 田村男児、ATM、小藤将太

 ▼第3試合 アジアタッグ選手権試合前哨戦 タッグマッチ 30分1本勝負

綾部蓮、MUSASHI、VS 本田竜輝、ライジングHAYATO

 ▼第4試合 タッグマッチ 30分1本勝負

宮原健斗、鈴木秀樹 VS 芦野祥太郎、X

 ▼世界ジュニアヘビー級選手権試合 60分1本勝負

王者・青柳亮生 VS 挑戦者・井上凌

 ▼メインイベント 世界タッグ選手権試合 60分1本勝負

王者組・ザイオン、オデッセイ VS 挑戦者組・青柳優馬、安齊勇馬

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