◆米大リーグ 地区シリーズ第1戦 フィリーズ―ドジャース(4日、米ペンシルベニア州フィラデルフィア=シチズンズバンクパーク)

 ドジャースのT・グラスノー投手(32)が4日(日本時間5日)、地区シリーズ第1戦となる敵地・フィリーズ戦で、ポストシーズン(PS)では自身初の救援登板に臨んだ。先発の大谷翔平投手(31)の後を受けて7回から2番手でマウンドに上がった。

1回2/3を投げて1安打無失点、2四球2奪三振だった。

 T・ヘルナンデスの逆転3ランが飛び出し、2点リードとなった7回。先頭のリアルミュートを三塁マンシーの悪送球で塁に出したが、1死一塁から代打カステラノスを三ゴロ併殺に仕留めた。PSはレイズ時代から今年で5度目の出場。過去10試合は全て先発登板だった。

 8回も続投。先頭のストットからカーブで空振り三振を奪うと、1番ターナーは四球で歩かせたが、本塁打と打点の2冠に輝いた2番シュワバーをカーブで3球三振。ハーパーの右前打とボームの四球で2死満塁のピンチを背負ったところで右腕は降板。ベンチは3番手ベシアの投入を決断した。ベシアは代打ソーサを中飛に打ち取ってリードを守り抜いた。

 昨季は開幕投手を務めたグラスノー。今季のレギュラーシーズンは右肘炎症などで離脱していた影響もあり、18試合で4勝3敗、防御率3・19だった。

PSでは先発4番手となり、ワイルドカードシリーズからリリーフ待機していた。前日3日(同4日)の公式会見でロバーツ監督は「第1戦に(救援で)グラスノーの起用を可能にして、第4戦でも投げられることは非常に大きい。それが今の考えだ」と明かしていた。ワールドシリーズ連覇に向け、総力戦で東地区王者のフィリーズを倒しにかかっている。

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