◆米大リーグ 地区シリーズ第1戦 フィリーズ―ドジャース(4日、米ペンシルベニア州フィラデルフィア=シチズンズバンクパーク)

 ナ・リーグ西地区覇者のドジャースが敵地で同東地区覇者のフィリーズに逆転勝ち。ワールドシリーズ連覇に向け、地区シリーズ初戦を制した。

「1番・投手兼DH」で先発出場の大谷翔平投手(31)は6回3安打3失点9奪三振。ポストシーズン(PS)初登板で初勝利を挙げた。2点リードの9回には佐々木朗希投手(23)が登板し、プロ初セーブをマークした。

 「こんなことが成し遂げられるのは本当に珍しい。私はよく“コンパートメンタライズ(メンタルの分離)”という表現を使うけど、彼ほどそれを体現している選手はいない。一晩で“2人分”をこなしているようなものだ」とロバーツ監督。

 「打席で苦戦しても、それを切り離して投手としての役割に集中できる。今夜は6イニングを投げてチームを試合に残してくれた。あれだけの感情を抱えながらマウンドでそれを出さないでやり切る人間を、私は他に知らない。本当に歴史を見続けているようだ」と登板中に3連続三振を喫しながら、2回の3失点のみで立ち直り、試合を作った大谷の精神力の強さにあらためて驚嘆した様子だった。

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