◆明治安田J1リーグ▽第33節 鹿島0―0G大阪(5日・メルスタ)
鹿島はG大阪と0―0で引き分けた。後半ATに得たPKは18歳のFW徳田誉が失敗し、勝ち点1の獲得にとどまった。
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徳田は「自信が足りなかった。背負いきれなかった。キックどうこうよりも、メンタル的なところで勝てなかったことが大きい」と肩を落とした。
前節の名古屋戦(4〇0)で骨折の大けがから約6か月ぶりに復帰し、いきなり2得点。この日も0―0の後半27分からピッチに立ち、勝ち越しゴールを期待されたが、鬼木達監督の指名で任されたPKは相手GKに防がれた。
「こういうゲームを勝って優勝してきたのを、小さい頃から見ていた。自分にはその器が足りなかった。指名されたからこそ決めなきゃいけなかったし、自分に失望するところは大きい」
試合後は涙を拭うシーンもあったが、堂々と報道陣の前に立ち、質問と向き合う姿があった。
「明らかに、自分のせいで勝ち点2を失った。残り5試合で取り返さなきゃいけない。次の試合は来るので、もう切り替えて、プレーで見せるしかないです」
18歳はPK失敗、勝ち点1という結果とまっすぐに向き合い、自分に矢印を向けた上で、チームへの献身を誓った。