巨人が自慢のタフネス救援陣で下克上日本一に挑む。DeNAとのCS第1S(横浜)突破のカギは最優秀中継ぎの大勢、セーブ王のマルティネスに無失点でつなげるか。
今季は球団ワーストの2完投。一方リリーフは最多63登板の中川を筆頭に、大勢と田中瑛が62、マルティネスが58、船迫が57と球団史上初めて55登板以上が5人出た。24年の141ホールド(H)を更新する球団記録の163Hをマークし、1シーズンで3人が35H以上もプロ野球新。先発の駒不足を何とかカバーし「これで打たれたら仕方ないと割り切りができる」と杉内投手チーフコーチもブルペン陣を信頼している。
6年ぶりの60登板以上で復活した中川は自己新の36H。「短期決戦は救援の失敗がシーズン以上に重たくなる」と目の色を変えた。船迫は「瑛斗の存在も刺激にして」と自己最多登板で支え「何とか大勢、ライデルにつなぐぞって思いで皆が投げている」と相乗効果を語った。
現役ドラフトで加入した田中瑛は中継ぎ転向1年目で36H。通算10登板、0Hから地位を確立した。8年目で初のCS登板を前に「3連投もあると思って準備する。投手陣が試合を崩すことは絶対ないようにしたい」と腕をまくった。