◆米大リーグ 地区シリーズ第1戦 フィリーズ3―5ドジャース(4日、米ペンシルベニア州フィラデルフィア=シチズンズバンクパーク)

 球団史上初の2年連続ワールドシリーズ制覇を狙うドジャースが、チーム力を見せた地区シリーズ白星発進となった。

 ヒーローになったのはT・ヘルナンデス。

1点を追う7回2死一、二塁で値千金の逆転3ランを放ち、大谷に白星をプレゼントした。試合後にはニコニコの笑顔を見せ「ヒットで同点にしたい気持ちだったけど甘く入ってきたので捉えられた」と満足げだった。

 一方、右翼の守備では“ミス”も目立つ。両軍無得点の2回無死一、二塁でリアルミュートの右中間への打球を、怠慢とも見られるようなボールの追い方で三塁打とし、3点目につなげてしまった。「守備位置が前だった。かなり強い打球だったのでなんとか止めようとしたけど…」と反省。ワイルドカードシリーズ第2戦の初回にも平凡な飛球を落球する場面があったが、PS3戦3発とバットで取り返し「悪いプレーがあっても、全て過去のこと。全部ゴミ箱に捨てる気持ちで切り替えて集中している」と言い放った。

 投手陣も、7回からは第4戦で先発予定のグラスノーが登板。8回2死満塁ではベシアを投入する必死の継投だった。ロバーツ監督は「チーム全体で勝ち取った勝利だ」とうなずいた。PS3連勝でレギュラーシーズンから8連勝。

チーム一丸となって勢いに乗ってきている。(安藤 宏太)

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