◆関西大学ラグビーAリーグ▽第3節 関大30―27近大(5日・天理親里)

 関西大学リーグは第3節が行われ、関大が近大を僅差で下して今季初白星を挙げた。互いに2度の逆転に成功するシーソーゲームだった。

 関大は、強力なFW陣が組むスクラムなどのセットプレーを軸に主導権を握っていった。前半5分にフランカー奥平一磨呂(4年)のトライで先制に成功。そこから互いにトライを取り合い、27―27で後半アディショナルタイムに突入した。最終局面でも、トライエリア手前でスクラムの場面を迎えると、近大のコラプシングの反則を誘い、ペナルティーを獲得。SO崎田士人(4年)がキックをきっちりと決め、3点を勝ち越して試合終了となった。

 試合後、佐藤貴志監督は「第1節、第2節と大敗していた中で、本当に大事な崖っぷちの一戦でした。どちらが勝ってもおかしくなかった展開でしたが、春から強化していたスクラムで最後にペナルティーを取って勝利できたことは、春からやってきたことが結果につながって学生たちも自信になったと思う」と振り返った。春から、一体となって押す感覚や、頭を置く位置、ヒットファーストなど細かな部分まで研究。プロップ多田光希(2年)は「ずっと強化してきて、夏合宿あたりから勝てるスクラムができるようになってきた」と、反省も述べつつ、セットプレーで試合を有利に進めた結果に納得の表情を浮かべた。

 POM(プレーヤーオブザマッチ)に選出された崎田も「最後、全員がつながってセットプレーでペナルティーを取って自分が決められた。自分のというか、POMはチームのもの」と、一丸となってつかんだ今季初白星を誇った。

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