4日(日本時間5日)の地区シリーズ第1戦、敵地・フィリーズ戦で逆転勝ちしたドジャースは5日(同6日)、試合がなく練習も非公開だった。

 前日の第1戦は大谷が先発。

2回に3点を先取されたが、その後は追加点を許さずに6回3失点で踏ん張り、7回にT・ヘルナンデスの3ランで逆転したことでポストシーズン初登板で勝利投手になった。2点リードの9回は佐々木朗希投手(23)が無失点で試合を締めくくり、セーブがついた。一方で大谷のバットは、先発左腕・サンチェスの前に3打席連続三振を喫するなど、4打席連続三振で4打数無安打1四球だった。

 地区シリーズは5試合制の3戦先勝で行われ、シード順位で上位のチームが本拠地2戦、敵地2戦、本拠地1戦の順で行われる。だが今季のナ・リーグは第1戦の翌日が休養日。移動もなく、この日は現地時間日曜日で、試合が行われれば満員のファンが集まった可能性は極めて高い。

 だが、ポストシーズンに各リーグ6チームずつが進出できるようになった22年以降、毎年どちらかのリーグの地区シリーズ第1戦の翌日が休養日となっている。22年はア・リーグ、23年はナ・リーグ、24年はア・リーグで今季はナ・リーグ。シーズン中にはなかなかない変則日程となる。

 最大の要因は、テレビ放映権などが考慮されたためだ。最大3試合のワイルドカードシリーズ、地区シリーズ第1戦こそ両リーグ同時に行われるが、地区シリーズ第2戦からはそれぞれのリーグが1日ずれて試合が行われるため、試合が行われない空白の日が減ることになる。その調整が地区シリーズ第1戦の翌日に行われる。

ポストシーズンでは、同日の試合でも試合開始時間が重ならないように調整される。

 ドジャースは、今季の変則日程の追い風を受けている。ワイルドカードシリーズを2連勝で突破。ワイルドカードシリーズ第1戦から地区シリーズ第2戦まで中5日が空いたことで、スネルを第2戦に起用することができた。この日の休養日がなければ中4日となったため、別の投手を先発させる可能性もあった。さらに地区シリーズ第1戦では先発の4番手になっているグラスノーをリリーフで起用。ブルペン陣も地区シリーズでは第3戦までは2日連続の連投なしに起用することが可能だ。さらに大谷も登板翌日が休養日で、疲労を回復させて再び打者に集中することができる。

 ロバーツ監督も変則日程を「有利だと思う。スネルをこれまでと同じ登板間隔(中5日)で先発させられる。ブルペン陣も昨日投げた投手(ベシア、朗希)も、(第4戦先発予定の)グラスノー以外は、(第2戦で)起用することができる」と大歓迎。ワールドシリーズ2連覇へ向けて追い風は吹いている。

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