◆プレナスなでしこリーグ2部第20節 FCふじざくら山梨2―0ディアヴォロッソ広島(5日・JITリサイクルインクスタジアム)

 FCふじざくら山梨はホームでディアヴォロッソ広島を2―0で下した。前半12分、MF五味小暖(19)が先制。

後半4分にはFW脇田紗弥(25)が追加点を決めた。現在4位で勝ち点「36」。1部への入れ替え戦に進める2位のバニーズ群馬FCホワイトスターとの勝ち点差は「1」に迫った。

 地元甲府市出身の五味が、チーム最年少ゴールを決めた。中央で粘ったMF中村友香(25)が五味へつなぐと右足を振り抜き、先制点。リーグ戦初ゴールに「本当にやっと決められたという気持ちです。先輩たちからも、やっとだね、と声をかけてもらって、うれしかったです」と声を弾ませた。

 勝利を決定づける追加点を決めたのは、FW脇田だ。後半から投入されたFW山本菜桜美(34)からスルーパス。GKとの1対1を制し、冷静にゴールへと流し込んだ。「けがでピッチに立てない選手もいたので、その分まで自分が決めたいという思いも強かった」と振り返った。

 1部昇格へとつながる入れ替え戦には、着実に近づいている。

田口友久監督(32)は「本気で目指していくためには、このプレッシャーに耐えられるチームでなければいけない。技術や戦術だけでなく、メンタルの強さも大事になってくる」と気を引き締めた。

 次節12日は、首位のVONDS市原FCレディースに挑む。

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