中日の井上一樹監督が6日、名古屋市内の中日新聞社を訪れ、大島宇一郎代表取締役オーナーにシーズン終了の報告を行った。

 就任1年目の今季は、63勝78敗2分けで4位。

3年連続最下位から脱出した。シーズン最終戦となった1日の試合後には、球団から井上監督の来季続投が発表された。

 大島取締役オーナーから「1年間、お疲れ様でした。来年も期待していますよ」とねぎらわれた指揮官は「やってる中で、勉強になった。足りない部分、いけるなと感じた部分もあった。選手起用も含め、うまく歯車がまわることはないと感じた」と振り返った。

 シーズン途中には細川、福永、松山らの負傷離脱もあったが、移籍2年目の上林が復活を遂げ、来日1年目のボスラーも躍動。岡林が最多安打、松山がセーブ王に輝くなど、収穫もあった。2年目の来シーズンへ、井上監督は「来季はチームの力を上げられるように。けがをして土俵に上がれない選手も多かった。みんながスタメンの座を奪い合う、ローテーションの座を奪い合う熱気むんむんのチームを作りたい」と力を込めた。

 大島代表取締役オーナーのコメントは以下。

「『どらポジ』を掲げて戦った井上監督の1年目シーズンが終わりました。主力にけがが相次ぐ中、チームは終盤までAクラス争いを演じました。最終的にファンの皆さまの期待に応えられなかったことは悔やまれますが、昨年までとは違う粘り強さを見せてくれました。

 来季は本拠地に「ホームランウイング」が新設されます。今季、打撃面では得点力は向上したものの、なお課題があり、さらなるレベルアップを期待しています。同時に投手陣は、今までより厳しい環境に身を置くことになります。個々の地力はリーグ屈指であると信じていますが、相手を圧倒する球威と制球力をより磨かなければなりません。

 来年は球団創設90周年の節目であり、是非とも優勝を勝ち取ってほしいところです。初年度、監督にもさまざまな苦労や葛藤があったことでしょう。首脳陣も選手も、今季の経験と反省を糧に、秋からの鍛錬につなげてほしいと思います」

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