第82回全日本力士選士権が6日、東京・両国国技館で行われ、横綱・豊昇龍(立浪)が3年ぶり2度目の優勝を果たした。「もう3年ぶりか。

うれしい。この気持ちで次の11月(九州)場所に向けて頑張っていきたい」と笑顔を見せた。

 決勝は大の里(二所ノ関)との横綱対決を上手投げで制した。9月の秋場所では千秋楽の本割で勝ったが、優勝決定戦で敗れていた。雪辱の白星に「本場所のことを思い出した。これから何度も対戦があると思う。お互い燃える思いで相撲を取っていると思うので、俺も頑張らなくちゃいけない」と、切磋琢磨(せっさたくま)できる関係性に感謝した。

 千秋楽の本割で脱臼したという右手人さし指には、この日もテーピングが巻かれていた。痛みは「あるよ」と完治はしていないが、「終わったことは終わったことで。俺が何か言ったらね、言い訳になっちゃうから。負けた僕の方が悪かった」と多くは語らなかった。

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