◆練習試合 巨人6―2SUBARU(6日・東京ドーム)

 巨人は11日のCS第ステージ初戦・DeNA戦(横浜)に向けて社会人の強豪・SUBARUと練習試合を行って勝利した。

 今季自己最多57登板の船迫大雅投手は、3回から2番手で登板。

打者3人を完璧に封じて万全の調整を進めた。「ちょっと休めた分、ボールのキレはよかったと思う。あとは細かいコントロール。失投もあったのでそこは直していきたい」と淡々と振り返った。

 実は東京ドームで行われた4日の練習日に阿部慎之助監督からチェンジアップを教わっていた右腕。この日はさっそく左打者2人に直伝の球を試し、ファウルを奪った。「『サイドスピンチェンジ』が再来したらいいなと思ってます。去年のオフに挑戦したんですけど、なかなかうまくいかなかった。阿部監督の助言で左バッターをもうちょっと楽に抑えられるように、と。遊びじゃないですけど『これやってみな』と。そんな感じで教えていただいた」

 サイドスピンチェンジは横回転のチェンジアップで、メジャーでも武器とする投手がいる球種。「元々練習してシーズンに臨もうとしてたんですけど、使いものになんないな…って。

それで(頭から)消してたんですけど、阿部監督の教えで『あ、この感じで投げれば投げられるかな』と大ヒントになった。まだ使えるかわからないですけど、今日はファウルでカウントを取れていたので」とうなずいた。

 阿部監督は試合後「こういうところで試さないと、どこで試すんだよって。それで使えるか使えないか、自分のフィーリングがどうだったか。積極的に投げてくれたし、1球種増えると大きいですからね」と話し、杉内投手コーチも「投げられてよかったんじゃないですかね。来年以降にもつながるような球種」と口にしていた。

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