◆みやざきフェニックス・リーグ 韓国ハンファ1―9阪神(6日・アイビースタジアム)

 阪神は6日、1軍メンバーが開幕日の「みやざきフェニックス・リーグ」に参戦し、韓国・ハンファ戦(アイビー)に15安打9得点で快勝した。「いい状態でできたと思いますし、意味のある一日になった」と藤川監督。

15日からのCS最終ステージ(甲子園)に向け、上々のリスタートを切った。

 目立ったのは、シーズン通して流動的だった左翼のスタメン候補の活躍だ。1番で起用した高卒5年目の高寺が初回に左中間二塁打を放つと、2死一、三塁となってから同4年目の5番・前川は右前へ先制打。ミスターオクトーバーの出現を望む指揮官は「パフォーマンスを残そうと思ってやっている」と納得の表情だ。

 宮崎入りした前夜、藤川監督はサプライズの行動に出た。同市内の焼き肉店で開かれた選手主催の決起集会に電撃参加。想定外の出来事に驚きと戸惑いの表情を見せる選手たちに交じり、3時間以上にわたって熱く語った。同じテーブルだった左腕・島本は「勉強になりました」と振り返った。

 短期決戦まで調整は残り5試合だ。「いい方向には向かっている。また、あしたですね」と指揮官。心身ともに準備を尽くし、決戦へと向かう。

(小松 真也)

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