サッカー日本代表は6日、千葉市内で国際親善試合パラグアイ戦(10日・パナスタ)、ブラジル戦(14日・味スタ)へ向けて始動した。初日の練習を終えたFW相馬勇紀は「久しぶりにこのヤタガラスのエンブレムを着られる喜びとわくわくを感じます」と振り返った。

 相馬は7月の東アジアE―1選手権以来のA代表復帰。海外組もいる代表は昨年6月の北中米W杯2次予選以来となる。今季は所属チームの町田で得点(9点)とアシスト(10)でチーム最多を記録。代表に合流する直前の広島戦でも共に代表に選出されたGK大迫敬介からゴールを奪った。ポルトガル・カザピアからJリーグに復帰して以降は日本代表から離れる期間が長かったが、常に代表に戻った際の自身のプレーをイメージし、国内屈指のアタッカーとして結果を残し続けてきた。

 日本代表と同じフォーメーションを採用している町田では2シャドーの左を務めることが多いが、代表では左ウィングバック(WB)での起用が想定される。しかし、ローテーションの中でWBの位置に開きプレーすることも多いことから「普段と違うイメージではなく、同じようなイメージでできると思います」と問題ないことを強調。今回の代表には同僚のDF望月ヘンリー海輝もおり「一緒に出る機会があれば、自分のカットインクロスから彼がファーでしっかり仕留めてくれたらうれしい」と、ホットラインの開通にも期待がかかる。

 今回の2試合は、W杯で過去1勝3敗1分けと苦手としている試合巧者の南米勢。特に、ブラジル代表には通算2分け11敗で一度も勝利がない。相馬は「(南米勢は)個の能力がすごい高い。身体能力も高いし、ボールを扱うところとか、ブロックするところとか、そういった強さがある」と見据えると「失うものは何もない。

ここから食っていくじゃないですけど、メンバーに食い込むプラスのエネルギーしか今はない。すごい楽しみな気持ちと、やってやろうという気持ちだけがある。すごいフレッシュないい気持ちで挑めている」と腕をまくった。

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