元ロッテ投手の伊藤義弘(いとう・よしひろ)さんが6日午後4時16分、バイク事故のために搬送先の福岡市内の病院で死去した。43歳だった。
伊藤さんは東福岡で2年夏の甲子園に出場。国学院大、JR東海を経て、07年の大学・社会人ドラフト4巡目でロッテに入団。150キロを超える速球を武器に救援投手として活躍し、ルーキーイヤーの08年から4年連続で50試合以上に登板。10年の中日との日本シリーズ第7戦では胴上げ投手に輝いた。16年秋には巨人の入団テストを受験したが、不合格に終わり、現役引退を決断。プロ9年間で通算257試合に登板し、6勝13敗1セーブ、71ホールド、防御率3・83の成績を残した。
20年4月からは母校・東福岡の保健体育教諭となり、「子どもが自信を持てるように、気配りができる指導者になりたい」と話していた。同年夏から硬式野球部の監督を務め、今夏まで指導に当たっていた。本格派として野球ファンの記憶に残るリリーバーが、天国へ旅立った。