ドジャース大谷翔平投手(31)が、敵地・シチズンズバンクパーク1号で地区S突破へ王手をかける。第1戦は先発して6回3失点で勝利投手も、バットでは4打席連続三振。

無安打で終わった試合後に「素晴らしいピッチャーが5打席ともマウンドにいたので、なかなか打てる機会はなかった」と完敗を認めていたがこのままでは終わらない。

 MLBでは、PS中に試合のない日を減らすため、22年以降はどちらかのリーグの地区シリーズで第1戦と2戦の間に休養日を設け、今季はナ・リーグの試合がなかった。大谷にとっては好材料。今季、登板翌日は打率1割4分7厘だが、翌日に試合なしで迎えた翌戦(欠場は除く)は2割6分1厘と、数字は上がる。

 敵地のシチズンズバンクパークではこれまで本塁打なし。30球団の本拠地で0発はフィリーズとレッズの2球場のみだ。しかし、第2戦の敵軍先発左腕・ルサルドとは、今季最後の対戦だった9月17日に右中間へ本塁打を放っている。通算14打数2安打の1割4分3厘と抑え込まれてはいるが、いいイメージも持って打席には入れるはずだ。

 ロバーツ監督は大谷について、「ストライクゾーンの外のボールを追って、ストライクを見逃した。その悪循環でよくない試合だった」と指摘しながらも「第2戦ではもっとよくなると期待している」と心配はしなかった。地区Sが第5戦までもつれた場合は、中6日で再び敵地で先発予定。だが、ド軍はPS3連勝、シーズンから8連勝と勢いに乗っている。

大谷がバットでさらにチームを上昇気流に乗せる。(安藤 宏太)

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