◆米大リーグ 地区シリーズ第2戦 フィリーズ―ドジャース(6日、米ペンシルベニア州フィラデルフィア=シチズンズバンクパーク)

 ドジャース・大谷翔平投手(31)が6日(日本時間7日)、地区シリーズ(S)第2戦の敵地・フィリーズ戦に「1番・指名打者」でスタメン出場し、両軍無得点3回1死走者なしの2席目は初球に反応も二ゴロに倒れた。

 フィリーズの先発はヘスス・ルサルド投手(28)。

今季チーム最多の15勝(7敗)を挙げた左腕で、大谷も通算14打数2安打の打率1割4分3厘と封じられている。だが、最後の対戦となった9月17日(同18日)には4打席目に大谷が右中間へ本塁打を放った。

 敵地の大ブーイングが鳴り響く中打席に入った初回先頭の1打席目は、カウント2―2から低めのチェンジアップに手が出ず見逃し三振。第1戦の1打席目から、四球を挟んで5打数連続三振となった。3回1死走者なしの2打席目も二ゴロ。5打数連続三振は止まったが、地区シリーズ7打席連続安打なしとなった。

 2日前の4日(同5日)の第1戦では先発登板した大谷。自身のポストシーズン初登板で2回に3点を失って先取点を与えたが、3回以降は立ち直って6回3安打3失点と踏ん張った。すると6回にE・ヘルナンデスの左翼線への2点適時二塁打で1点差に迫り、7回にT・ヘルナンデスの中堅右への3ランで一気に逆転。大谷は勝利投手になり、2点リードの9回を無失点で締めくくった佐々木朗希投手(23)にはセーブがついた。

 一方でバットでは4打席連続三振を喫して5打席無安打で1四球。試合後には「対戦するピッチャーの質も高い。

素晴らしいピッチャーが5打席ともマウンドにいたので、なかなか打てる機会はなかった」と完敗を認めていた。9月30日、10月1日(同1、2日)の本拠地でのレッズとのワイルドカードシリーズでは第1戦で初回先頭弾など2発を放ち、第2戦でも貴重な適時打。3試合ぶりの本塁打にも期待がかかっている。

 この試合でドジャースが勝てば、2連勝で一気に突破へ王手をかけることになる。第3戦は移動日を挟んだ8日(同9日)に本拠地のドジャースタジアム(ロサンゼルス)で行われる。2勝2敗で11日(同12日)の第5戦までもつれた場合には、大谷が再び先発登板予定。試合前にキャッチボールをして調整した。キャッチボール終了後には珍しく中堅の位置に残ってフリー打撃の打球を追い、軽快な動きで2球をキャッチ。緊急事態での外野守備の準備をしているようだった。

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