◆米大リーグ 地区シリーズ第2戦 フィリーズ3―4ドジャース(6日、米ペンシルベニア州フィラデルフィア=シチズンズバンクパーク)

 ドジャースが6日(日本時間7日)、敵地での地区シリーズ第2戦、フィリーズ戦で勝ち、2連勝で一気にリーグ優勝決定シリーズ進出へ王手をかけた。大谷翔平投手(31)は「1番・指名打者」でフル出場して7回にダメ押しの適時打を放つなど5打数1安打1打点で、佐々木朗希投手(23)は1点リードの9回2死一、三塁から登板して試合を締めくくって2試合連続のセーブがついた。

突破のかかる8日(同9日)の第3戦は本拠地で山本由伸投手(27)が先発する。

 序盤は両軍先発左腕の投手戦となった。ドジャース・スネル、フィリーズ・ルサルドがともに6回までは1安打無失点投球。ドジャースは初回1死一、二塁のチャンスでT・ヘルナンデス、フリーマンが凡退すると、2~6回は5イニング連続で3者凡退に抑えられて、走者すら出せなかった。

 フィリーズは1、3回に四球、5回にソーサのチーム初安打で出塁こそしたが、二塁にすら進めず。6回には1死からターナー、シュワバーの連続四球で一、二塁のチャンスを作ったが、ハーパーが空振り三振、ボームが三ゴロに倒れた。

 試合が動いたのは7回表。ドジャースがT・ヘルナンデス、フリーマンの連打で無死二、三塁のチャンスを作ると、フィリーズベンチは投手を右腕のカーカリングにスイッチ。エドマンは空振り三振に倒れたが、E・ヘルナンデスの遊撃へのゴロの間に三塁走者のT・ヘルナンデスが生還して先取点を奪うと、2死満塁で途中出場のスミスが左前へ2点適時打を放った。さらに大谷も地区シリーズ9打席目で出た初安打が右前適時打となり、リードを4点に広げた。

 ルサルドは7回途中3安打2失点。スネルも6回1安打無失点、9奪三振で降板。

ドジャースは7回から2番手でシーハンが登板して、8回に1点を失って3点差に迫られたが、リードを守った。3点リードの9回は朗希ではなくトライネンが登板。先頭から3連打を浴びて1点差に迫られたが、無死二塁からベシアにスイッチしてなんとか乗り切った。

 1点リードの9回2死一、三塁の場面から5番手としてマウンドに上がった佐々木は、ターナーをわずか2球で二ゴロに仕留めた。佐々木は、1日(同2日)のワイルドカードシリーズ第2戦から3試合連続の登板で、2戦連続セーブ。重圧のかかるマウンドでの堂々たる投球で、地区シリーズ突破王手に導いた。

編集部おすすめ