体内の過剰な免疫反応を抑えるリンパ球の一種「制御性T細胞」を発見し、今年のノーベル生理学・医学賞に選ばれた大阪大学特任教授の坂口志文さんが、発表から一夜明けた7日、妻の教子さんと記者会見に臨んだ。

 6日午後4時半頃に連絡が来たときは同じ部屋にいたそうで、志文さんは「『きたでー』ですね。

言わなくても何のことかわかったと思います」と話し、今の気持ちについて改めて「長年一緒にやってきましたので、いつも感謝しております。これを言わないと怒られます」と照れた。発表後に2人でお祝いする時間はなかったそうで「今週末はゆっくりしたいと思っています。きっと寝ていると思いますが」と笑わせた。

 お互いにすてきだなと思う瞬間は「いろんな判断をするときに、彼女なりの女性らしい判断、知恵は私にはないもの。そこはありがたい。それに尽きます」にっこり。教子さんは「すごくおっとりした性格。静かでそこが気に入っています。私にないところです」と対照的なところを挙げた。教子さんの明るい性格に助けられたことも多かったようで「人気のない研究テーマでいつまで続けられるか、重要な判断するときに楽天的に構えることができた。彼女の存在は大きかった」と感謝した。

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