日本野球機構(NPB)は7日、「一般財団法人スポーツエコシステム推進協議会(C―SEP)」とパートナーシップを締結したと発表した。
NPBは「同協議会のパートナー団体の一員として、同協議会が掲げる『スポーツ産業を起点とする資金と人材の循環システム構築によるスポーツ価値の向上』という目標の実現に向けて、様々な連携・サポートを進めてまります」とした。
【パートナーシップ概要】
〈1〉自らの活動に関する相互の情報提供。
〈2〉相互に開催するイベント等への協力。
〈3〉スポーツエコシステム推進協議会の組成する会議体への参加。
〈4〉相互団体の交流促進。
一般財団法人スポーツエコシステム推進協議会代表理事・稲垣弘則氏
「この度、日本野球機構(NPB)とパートナーシップを締結できたことを光栄に思います。NPBは長年にわたり、野球を通じて人々に夢や感動を届け、日本のスポーツ文化を牽引(けんいん)されています。
当競技会の会員企業は115社を超え、企業活動を通じて培った知見やネットワーク、人材が結集しています。今回のパートナーシップ締結により、NPBのネットワークや知見・実績と、当協議会の多様なリソースを結びつけることで、スポーツ産業を起点とした新たな価値創出や持続可能な仕組みづくりが一層進展すると期待しています。また、当協議会は欧州評議会をはじめとした世界の関係機関と連携しながら、選手不正操作対策を中心とした違法スポーツ賭博対策を推進しております。今後、当協議会は、選手保護に向けた様々な取り組みについても、NPBと連携してまいります」
NPB・榊原定征コミッショナー
「この度、一般財団法人スポーツエコシステム推進協議会(C―SEP)とパートナーシップを締結できましたことを嬉(うれ)しく思います。C―SEPは『権利の明確化』『社会的価値の創出』『DX推進』というミッションを掲げ、115社を超える多様な会員企業や国内外のスポーツ団体との協議・連携を積み重ねてこられました。特に、近年NPBとしても喫緊の課題である違法スポーツ賭博対策において、C―SEPが国際的なネットワークを通じて推進されている点は大変心強く感じております。
今後はC―SEPとの連携を通じて、国内スポーツ団体とのノウハウ共有や、世界のスポーツ団体・関係機関との協働をさらに深め、スポーツ産業全体の清廉性を高めるとともに、その発展と価値向上に貢献してまいりたいと考えております」
◆一般財団法人スポーツエコシステム推進協議会 スポーツ産業を起点とする資金と人材の循環システムを構築し、スポーツの価値を高めることを目的に、2023年7月18日に任意団体を一般財団法人化する形で設立された。評議員会は元アスリートやスポーツ団体関係者により構成されるほか、スポーツ関連企業など会員数は現時点で118社(10月1日現在)にのぼる。「権利の明確化」「社会的価値の創出」「DX」の各ミッションを推進する中で、日本スポーツ振興センター(JSC)、Jリーグ、Bリーグなどのスポーツ団体等、合計8団体がパートナー団体に就任している。近時は、欧州評議会、MLB、NBAその他の海外スポーツ団体・関連機関と連携し、違法スポーツ賭博対策に関連する活動を行っている。