◆練習試合 巨人5―0ヤマハ(7日・東京ドーム)

 頼れるベテランたちが快音を響かせた。巨人・小林誠司捕手(36)と長野久義外野手(40)が7日、11日からのCS第1Sに向けた調整のためヤマハとの練習試合(東京D)に出場。

それぞれ存在感を発揮した。

 まずは小林が鮮やかに放物線を描いた。「9番・捕手」で出場。3回先頭で、初球を捉えて左翼席へ放り込んだ。今季、シーズンで0本塁打ながら、CSに向けて号砲を鳴らした背番号22は「ヤマハの選手が初球からいいスイングをしてたので、参考にして負けないように初球から打ちにいけた結果」とうなずいた。

 長野も健在だった。5回先頭で代打で打席へ。低めの変化球に反応し、左翼線へ二塁打を放った。阿部監督が「戦力として置こうかなというのも考えてる。代打の」と期待を寄せて、6日に1軍合流した背番号7が状態の良さを示した。

 小林はCS最終Sで登板が見込まれる田中将と、8日のみやざきフェニックス・リーグでバッテリーを組むために試合後に宮崎へ移動。「(田中)将大さんとしっかり調整して試合に出る時を待つだけ」。

短期決戦の戦い方も心得ているベテランが着々と準備を進めている。(宮内 孝太)

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