オリックス・岸田護監督(44)が7日、11日からのCS第1ステージ(S)の日本ハム戦(エスコン)へ総動員令を発した。第1Sは08、14年に経験し、2度とも日本ハムに敗退。

「ここから勝ち上がれるように」と3度目の正直へ、初戦の先発に山下を指名した。

 山下は成長過程による腰の不調を乗り越え、9月以降の4試合で1勝、防御率1・25と絶好調。この日、京セラDで全体練習に参加し「体は問題ないです。ピンピンしています」と声を弾ませた。理想は山下から九里へつなぎ、一気の連勝で第1S突破。仮に初戦を落としても、エースの宮城でタイに戻すことが可能なローテも準備した。

 山崎らの復調で分厚くなったのが救援陣。岸田監督は「総力戦。それは総力戦ですよ」と力を込め、右肘の不安が解消された先発要員の東を加えた。さらに第1Sから41歳の平野も合流。来季からコーチ兼任となる盟友にも「投手陣のサポートもできるし、精神的支柱。何をやっても、チームにとってプラスになる」と期待を寄せた。

新庄ハムとの対戦成績は12勝12敗1分け。打てる手はすべて打ち、下克上の第一歩を刻む。(長田 亨)

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