日本相撲協会の財団法人設立100周年を記念した「百周年場所 古式大相撲と現代大相撲」が7日、東京・両国国技館で行われた。平安時代の宮中行事「相撲節会(すまいのせちえ)」を現代風にアレンジし、行司、呼び出し、勝負審判が当時の装束で登場する「古式大相撲」を30年ぶりに実施するなど、さまざまな試みが行われた。
横綱・豊昇龍(立浪)もフル回転した。横綱・大の里(二所ノ関)と重要な儀式で最高位の力士2人により行われる「三段構え」を披露。過去の映像を確認して臨み、両横綱があうんの呼吸で上段、中段、下段の型を合わせた。また、5人連続で挑戦を受ける「横綱五人掛かり」にも臨んだ。同じ出羽海一門の明生、狼雅、宇良、平戸海、豪ノ山を指名。幕内力士を次々と退けて沸かせた。
節目に大役を務め上げた豊昇龍は「100周年で横綱として相撲を取れたのは本当にうれしく思う。ファンの皆さんも喜んでくれたと思うし、もっともっと頑張っていきたい。今後もファンのみなさんが温かく応援してくれたらうれしい。これからもよろしくお願いします」と感慨を込めた。