日本保守党の河村たかし共同代表(76)は8日に会見し、離党届を提出したことを明言。百田尚樹代表(69)との間で勃発した「日本保守党ペットボトル事件」の真相を語った。

 河村氏は今年4月22日の同党の会見直後に、百田氏からペットボトルを投げつけられたと主張。今月2日に威力業務妨害、脅迫の疑いで刑事告訴していた。

 河村氏はこの日の会見で「このたび、東京地検へ告訴状を提出させて頂きました」としたうえで、離党については「理由はたくさんありますが、辛抱に辛抱を重ねて参りました」と強調。今後の活動については「まだ明確に考えていない」とした。

 また、ペットボトル事件について「ここで実況中継やれ言われたらやりますけど…」と言いつつ詳細を語った。河村氏によると、4月22日に「党大会を開催してほしい」と発言したところ、直後に島田洋一衆院議員の部屋に集まった際に百田氏が激高したという。「私と竹上裕子衆院議員、島田さんがいる応接室に、百田さんらが入ってきまして。いきなりペットボトルを投げつけてきまして『お前なに考えとるんじゃ』と言われました」と河村氏。さらに「『おまえ、俺が殴ったらおまえ死ぬぞ』と言いながら、立ち上がって右拳で殴りかかってきた」とも追加証言した。

 実際に殴られなかったが「拳が目の前まで来ていた」と身ぶり手ぶりを交えて説明。「物凄い恐怖を感じた。ボクシングをやっているのを知っていたので。

とっさに『殴ったらあかんぞ!』と応えた」と振り返った。

 9月には、百田氏らに呼ばれて共同代表から外れることを通告され、拒否したという。「私は執行部の一員でしたが何ら相談無く解任を決定事項とされた。『やめてもらう』とって言われて『イエス・アイ・ドゥとは言えない』って返答したら『決定事項だ』と通告を受けた」と説明。「保守党議員として残ってほしいと言われましたが、私も生身の人間ですので。保守党で総理を狙う最後の場所と思っていましたが、残念です」と離党に至る心情を語った。

 河村氏と百田氏は、党運営をめぐって激しく対立。河村氏に近い竹上裕子衆院議員も既に離党届を提出している。ちなみに15日にも行われる首班指名では、高市早苗氏以外の候補に入れる腹づもりだという。

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