日本代表は8日、千葉市内で親善試合パラグアイ戦(10日・パナスタ)に向けた合宿3日目を行った。

 今回の活動では主力ボランチのMF遠藤航と守田英正が不参加。

特に遠藤は、第2次森保ジャパンのほぼ全ての活動に参加してきた大黒柱だ。今回のメンバーでボランチ候補はMF鎌田大地、MF佐野海舟、MF田中碧、MF藤田譲瑠チマの4人。来年6月に開幕するW杯へ向けて、遠藤と守田が不在の状況でもチーム力が変わらないことを証明する必要がある。

 鎌田はW杯アジア最終予選では主にシャドー(1トップ下)で出場したが、先月の米国遠征では2戦ともボランチでプレー。今回もボランチでの起用が濃厚だ。米国遠征のメキシコ戦(0△0)では引き分けに終わったが、先発で存在感を見せ、2戦目の米国戦(0●2)も鎌田の投入後から前への推進力が生まれた。

 鎌田は自身の役割について「6番(ボランチ)だと、リスクあるパスよりももっと個人の時間を長くしないといけない。もちろん、6番と10番(シャドー)で求められていることも違う」と説明。「自由に動いているイメージがあると思いますけど、割と監督にやれと言われたことをそのままやっているタイプ。チームとして狙っていることや、やらなきゃいけないことをやりたい」と語った。

 佐野は先月20日のアウクスブルク戦で、ドイツ移籍後初の得点とアシストを記録。武器である守備力に加えて、攻撃面でも進化を見せている。

プレースタイルが近い遠藤が不在であることから「守備的な面はやはり求められている。そこから攻撃につなげる部分は、自分が普段出しているプレーを出せればいいかなと思っています」と話すと「自分のできることを精いっぱいやり続けることが大事。出来ないことをやろうとするのではなく、出来ることを考えて、チームのためにやれば自然と結果はついてくるのかなと思います」と見据えた。

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