◆米大リーグ 地区シリーズ第3戦 ドジャース―フィリーズ(8日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 「キケ」の愛称で親しまれるドジャースのE・ヘルナンデス内野手が8日(日本時間9日)、2連勝で突破に王手をかけている地区シリーズ第3戦の本拠地・フィリーズ戦の試合前会見に出席した。

 ポストシーズンに入ってチームは負けなし。

打線も機能しているが「チームの中で雰囲気をつくる選手はいるのか」と聞かれたキケは「特定の一人? 大谷が先頭打者弾を打ってくれると気分はいいね(笑)」と笑いを誘うと「だが、俺たちには投手も野手も経験豊富なベテランがそろっているという強みがある。野手ではパヘスを除けばみんなベテランだ。だから試合を観察して注意を払えば、それは経験で身につく。もしチームとしてうまくできていなければ、9人全員が声を出せるし、その日のうち誰か一人が気づいて言葉を発すればいい。俺たちは互いにリスペクトしていて、ビッグゲームを一緒に経験してきた。だから誰かが気付いた時、それが誰であれ耳を傾ける。特定の一人である必要はない」と団結力の強さを説いた。

 「俺たちには素晴らしい先発投手陣がいる。誰が投げても適任だと言える状況だが、今夜の先発が由伸なので非常に自信を持てる。ここ2年間、勝負を決める場面では彼がマウンドに立つことが多かった。由伸はまさにその時にふさわしい投手だと思う。初回を素早く切り抜け、俺たちが早めにリードを取り、さらに加点していけることを願っている。

繰り返しのように聞こえるだろうが、一球一球に集中するだけだ。ポストシーズンではどの一球が勝負を決めるか分からない」と気を引き締めた。

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