◆米大リーグ 地区シリーズ第3戦 ドジャース―フィリーズ(8日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)
フィリーズのカイル・シュワバー外野手(32)が8日(日本時間9日)、地区シリーズ第3戦、敵地・ドジャース戦に「2番・指名打者」でスタメン出場し、今季のポストシーズン3試合目にしてようやく初本塁打を放った。1点を追う3回先頭の2打席目に、山本由伸投手(27)から右翼席後方の屋根に直撃する飛距離455フィート(約139メートル)の特大同点弾を放った。
レギュラーシーズンは全162試合に出場し、チームのナ・リーグ東地区優勝に大きく貢献したシュワバー。最終戦までドジャース・大谷翔平投手(31)と競った本塁打王争いは、1本差で上回る自己最多56発で22年に次いで2度目のキングに輝いた。さらに132打点もリーグトップで2冠王。打率は2割4分ながら、OPSはリーグ2位の・928をマークした。
カブス時代の15年に初めてポストシーズンに出場してから、「ポストシーズン男」でもあるシュワバー。この日の試合が自身通算72試合目のポストシーズン出場で、本塁打は22本目。ポストシーズンの通算本塁打では、M・ラミレス(元レッドソックスなど)の29本、J・アルテューベ(アストロズ)の27本に次いで、B・ウィリアムズ(元ヤンキース)に並ぶ史上3位タイの記録となった。
第1戦では、先発した大谷に2三振を喫するなど4打数無安打に終わり、第2戦でも3打数無安打2三振。この日の試合前の時点で7打数無安打5三振と当たりが出ていなかったが、ようやくアーチを描いた。