◆U―20W杯▽決勝トーナメント1回戦 日本0―1フランス(8日・チリ)

 日本がフランスと対戦し、延長戦の末に0―1で敗れ、03年大会以来の8強進出を逃した。

 日本は立ち上がりから何度も決定機を作り、前半36分には佐藤のパスを合わせた斎藤のシュートがバーに、直後の石井のシュートはポストに阻まれる。

 後半6分にはDF小杉の裏へのスルーパスに抜け出した斎藤がGKと1対1になるも、ループシュートはGKに左手1本に阻まれて最大のチャンスを逃し、0―0で延長戦に突入すると、延長前半5分にはセットプレーから喜多がヘディングシュートを放つも再びバーに阻まれる。

 すると延長後半終了間際にエリア内でハンドがあり、フランスにPKを与えてしまう。この直後にGK荒木を送り出したが冷静に決められてしまい0―1。終了間際にエリア内で佐藤が決定機を迎えたがシュートを決められず、0―1で敗戦。8強だった03年大会以降、出場5大会中4度敗退(1大会は1次リーグ敗退)してきた決勝T1回戦でまたも敗退を喫した。選手が涙に暮れる結果に終わり、船越優蔵監督は「悔しいの一言に尽きます。選手は最後まで魂の入ったプレーをしてくれたので、そこには満足しています。あとは僕の執念が足りなかったので、勝たせてあげられなかったのが一番かなと」と悔しさをにじませた。

 試合の終盤には日本人サポーターの声援に呼応するかのように、現地のサポーターも日本を応援する展開となったが、勝利にはつなげられず。指揮官は「チリの地元のサポーターが、日本、日本、と応援してくれる、我々日本人は素晴らしいメンタリティーを持っているというところは世界に発信できたかなと思っている。あとは勝たせてあげたかった」と話した。

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