◆米大リーグ 地区シリーズ第3戦 ドジャース―フィリーズ(8日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)
ドジャース・大谷翔平投手(31)が8日(日本時間9日)、2連勝で突破に王手をかけた地区シリーズ第3戦の本拠地・フィリーズ戦に「1番・指名打者」でスタメン出場し、2点を追う7回2死走者なしの4打席目は、飛距離362フィートの左翼へ大きな当たりだったが左飛に倒れた。データサイト「Baseball Savant」によると、フィリーズの本拠地など30球団の本拠地で4球場で柵越えの当たりだった。
先発はドジャースが山本由伸投手(27)で、フィリーズがアーロン・ノラ投手(32)の両右腕。1回表は、山本が2死でハーパーに四球を与えたが無失点で抑え、MVPコールが巻き起こる中で大谷が1回裏先頭の1打席目に立ったが、ナックルカーブを捉えきれずに左飛に倒れた。山本は3回まで36球で無安打無失点で好発進を切った。
3回裏にフィリーズはマウンドに今季先発で12勝を挙げた左腕・スアレスを起用。すると先頭のエドマンが左翼へ先取点となるソロを放ち、均衡を破った。大谷も続きたかったが、一ゴロに倒れた。
1点リードで迎えた4回に山本は先頭のシュワバーに右翼席後方の屋根に当たる飛距離455フィート(約139メートル)の特大弾を被弾。追いつかれると一気に崩れ、ハーパーとボームに連打を浴びてさらに1点を失い、無死三塁でマーシュに左犠飛を許してリードを2点に広げられた。5回もストット、ターナーに連打を浴びて降板。4回0/3で67球を投げ、6安打3失点、2奪三振だった。
2番手のバンダは重盗を決められて無死二、三塁となったが、シュワバー、マーシュから空振り三振を奪うなど、10球で3つのアウトを奪って追加点を与えない好リリーフを見せた。
大谷は地区シリーズで第1戦で4打席連続三振を喫するなど、第2戦の1打席目まで5打数連続三振。第2戦の3打席目まで8打席連続安打なしと快音が響いていなかったが、7回の4打席目に地区シリーズ初安打が貴重な追加点となる右前適時打となった。本塁打は9月30日(同1日)のワイルドカードシリーズ第1戦の本拠地・レッズ戦で2発を放ってから3戦連続で出ていないが、4戦ぶりのアーチにも期待がかかっている。
レッズとのワイルドカードシリーズを2連勝で突破したドジャースは、敵地での地区シリーズも2連勝発進。投打がかみ合ってポストシーズンは無傷4連勝で、レギュラーシーズンから9連勝と勢いに乗っている。この日の試合に勝つと、地区シリーズ突破と、リーグ優勝決定シリーズ進出が決まる。