◆米大リーグ 地区シリーズ第3戦 ドジャース2―8フィリーズ(8日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャースが8日(日本時間9日)、2連勝で突破へ王手をかけて迎えた地区シリーズ第3戦の本拠地・フィリーズ戦で逆転負けを喫し、対戦成績が2勝1敗となり、リーグ優勝決定シリーズ進出決定は第4戦以降に持ち越しとなった。先発した山本由伸投手(27)は5回途中6安打3失点で敗戦投手となり、大谷翔平投手(31)は5打数無安打。

佐々木朗希投手(23)の登板はなかった。

 先発はドジャースが山本で、フィリーズがノラの両右腕。大谷翔平投手(31)は「1番・指名打者」でスタメン出場した。1回表は、山本が2死でハーパーに四球を与えたが無失点で抑え、MVPコールが巻き起こる中で大谷が1回裏先頭の1打席目に立ったが、ナックルカーブを捉えきれずに左飛に倒れた。山本は3回まで36球で無安打無失点で好発進を切った。

 3回裏にフィリーズはマウンドに今季先発で12勝を挙げた左腕・スアレスを起用。2回1安打無失点だったノラを代えた。すると先頭の9番エドマンが左翼へ先取点となるソロを放ち、均衡を破った。大谷も続きたかったが、一ゴロに倒れた。

 1点リードで迎えた4回に山本は先頭のシュワバーに右翼席後方の屋根に当たる飛距離455フィート(約139メートル)の特大弾を被弾。追いつかれると一気に崩れ、ハーパーとボームに連打を浴びてさらに1点を失い、無死三塁でマーシュに左犠飛を許してリードを2点に広げられた。2点ビハインドの5回もストット、ターナーに連打を浴びて降板。

4回0/3で67球を投げ、6安打3失点、2奪三振だった。

 2番手のバンダは重盗を決められて無死二、三塁となったが、シュワバー、マーシュから空振り三振を奪うなど、10球で3つのアウトを奪って追加点を与えない好リリーフを見せた。2点を追う5回1死走者なしの大谷の3打席目は空振り三振を喫した。

 7回からはカーショーが登板。7回は無失点で抑えた。7回2死走者なしの大谷の4打席目は左翼へ飛距離362フィート(約110メートル)の大飛球だったが左飛。データサイト「Baseball Savant」によると、フィリーズの本拠地など30球場のうち4球場であれば柵越えの当たりだった。

 8回もカーショーは続投。だが、先頭のリアルミュートにソロを浴びてリードを広げられると、1死二、三塁でターナーに右前へ2点適時打を浴び、続くシュワバーに右翼へこの試合2発目となる2ランを浴びて1―8とリードを7点に広げられた。本拠地のドジャースファンも次々に席を立って帰路についた。カーショーは2回を投げて6安打5失点だった。大谷は9回2死一、三塁の5打席目も中飛に倒れて最後の打者になった。

 ドジャースはポストシーズンでワイルドカードシリーズから無傷4連勝中だったが初黒星。レギュラーシーズンからも9連勝していたが、10試合ぶりの黒星となった。

 あす9日(同10日)の第4戦でドジャースはグラスノーが今ポストシーズン初先発。第4戦も敗れて2勝2敗になって第5戦まで持ち越された場合には、再び敵地のフィラデルフィアへ移動して、大谷が先発登板する。

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