◆プロボクシング ▽IBF世界フェザー級(57・1キロ以下)挑戦者決定戦 同級7位・中野幹士―同級5位ライース・アリーム(11月24日、トヨタアリーナ東京)
WBC世界バンタム級1位・那須川天心(27)=帝拳=と同級2位・井上拓真(29)=大橋=が対戦するWBC世界同級王座決定戦が行われる「PRIME VIDEO BOXING14」(11月24日、トヨタアリーナ東京)の追加対戦カードが9日、発表された。
IBF世界フェザー級(57・1キロ以下)挑戦者決定戦で、同級7位・中野幹士(30)=帝拳=が同級5位で元WBA世界スーパーバンタム級暫定王者のライース・アリーム(35)=米国=と対戦する。
戦績は中野が14戦全勝(13KO)、アリームが22勝(12KO)1敗、レオが25勝(12KO)1敗。
「マノス・デ・アセロ(鉄の拳)」の異名を持つ中野は「世界タイトルまでの残り試合数がはっきり見えた。すごく気持ちが高ぶっている。世界タイトルに挑戦してもいいような内容をお見せできたらと思います」と意気込み語った。
今年5月4日(日本時間5日)、米ラスベガスのT―モバイル・アリーナで元NABO同級王者ペドロ・マルケス(プエルトリコ)から5度のダウンを奪い4回TKO勝ちし、米国デビューを飾った。今回の対戦相手のアリームも、同興行に出場し、ルディ・ガルシア(米国)を10回判定で破っている。「ラスベガスの自分の1試合前に出ていたので、それをちらっと見た。ポイントを取るのがうまいなっていう印象がある」と語った。
中野はアマチュアで68勝(48RSC)9敗の戦績を残し、18年10月にプロデビュー。昨年9月に東洋太平洋同級王座を獲得。今年8月2日の前戦では、ジン・アグアン(フィリピン)に2回TKO勝ち。
また今夏、9月14日にWBA同級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)との防衛戦を控えていた世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(32)=大橋=のスパーリングパートナーも務めた。「成長するにあたって、世界を肌で感じることで、自分の足りないものとかも分かって、そこもしっかり考えながら今やれている。自分にとってすごい経験ができた」と大きな収穫を得た。
IBF王者レオとは、ラスベガスでの試合後の会見場で対面している。「そん時はたまたま(会見場に)来たので写真を撮ったが、全然(対戦する)実感はなかった。今思えばそれが…」と笑顔。来たるべき世界挑戦を見据え「やっぱり、いつも通り圧倒的に勝てたら一番いいが、まずは勝つこと。『中野なら世界を獲れる』と思ってもらえるような試合にしたい」と会心の勝利を誓った。
また、スーパーフライ級10回戦でWBOアジアパシフィック・バンタム級王者・坪井智也(29)=帝拳=が元世界スーパーフライ級王者のWBC同級1位カルロス・クアドラス(37)=メキシコ=と対戦。バンタム級10回戦で、WBA同級4位の増田陸(28)=帝拳=がWBC同級14位のホセ・カルデロン(22)=メキシコ=と対戦することも発表された。
前売りチケットは10月10日午後6時からローソンチケットで販売される。
興行はPrime Videoで独占ライブ配信される。