川崎の長谷部茂利監督は9日、ルヴァン杯準決勝の第2戦・柏戦(12日、三協F柏)に向けたオンライン取材に対応した。チームは8日にホームで行われた第1戦に、MF山本悠樹、DFファンウェルメスケルケン際、FW伊藤達哉のゴールで3―1と快勝。

長谷部監督は「(選手に話したのは)得点のシーンは素晴らしかった。もう少し精度を上げ、質を高く出せれば、もう少し点数を取れたという話をしたが、ゴールに向かう姿勢も良いので継続していこうという話をした」と明かしつつ、「180分のうち90分、半分終わったという感覚」と口元を引き締めた。

 第1戦を2点差で終えたことの捉え方については「2点のリードをしているだけ。単なるリードだということ。試合には勝っていないので、180分の試合という感覚で選手と共有している」と強調した。アウェーでの2戦目のポイントには「先制点が大事。我々が取れば3点差。彼らが取れば1点差になる。(柏は)ホームアドバンテージで、2点差を同点に、2―2で延長に持っていこうと(考えているだろう)。延長戦があり、それが(彼らの)ホームでできる。そうさせないようにしないと」と見据えた。

 指揮官自身は、福岡時代の23年にルヴァン杯を制覇。

タイトル獲得へ重要な点を問われ、「先を見ないこと。タイトルという言葉もあったが、そのためには準決勝を勝ち上がらないといけない。まだ決勝の舞台に指もかけていないし、ピッチにも入っていない。決勝戦に出るためには、このゲームを勝ち上がらなければならない」と力を込めた。

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