◆プロボクシング ▽バンタム級(53・5キロ以下)10回戦 WBA同級4位・増田陸―WBC同級14位ホセ・カルデロン(11月24日、トヨタアリーナ東京)

 WBC世界バンタム級1位・那須川天心(27)=帝拳=と同級2位・井上拓真(29)=大橋=が対戦するWBC世界同級王座決定戦が行われる「Prime Video Boxing14」(11月24日、トヨタアリーナ東京)の追加対戦カードが9日、発表された。バンタム級10回戦で、日本同級王者でWBA同級4位の増田陸(28)=帝拳=が、WBC同級14位のホセ・カルデロン(22)=メキシコ=と対戦することが決まった。

 戦績は増田が8勝(8KO)1敗、カルデロンが14勝(6KO)2敗。

 バンタム級でWBA4位、WBC8位、IBF&WBO6位といずれも世界ランク上位につける増田は、6月8日の前戦でWBA世界同級11位ミシェル・バンケス(ベネズエラ)に左ストレート一発で初回KO勝ち。2戦連続で世界ランカーの対戦となるが「非常にワクワクしている。この試合をしっかりクリアして、世界挑戦の前哨戦になるようにしたい。前回を超えるような衝撃的な試合を皆様にお見せできれば」と闘志を燃やした。

 8月には、WBA同級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)との防衛戦を控えていた世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(32)=大橋=のスパーリングパートナーを務めた。「一番はやっぱり気持ちの面で、大きな自信になりました。やっぱり井上選手からスパーリングパートナーを頼まれること自体、光栄なこと。その相手をしっかり務められたっていう事実が、自分の中で大きな自信になっています」と収穫を得た。現在は「引き続き自分のボクシング、ボディーバランスや、理想の勝ち方につなげる布石など、細かい部分をテーマに取り組んでいる」という。

 今月6日には、史上初となる3階級での4団体統一を果たした世界スーパーミドル級4団体統一王者テレンス・クロフォード(38)=米国=が帝拳ジムを訪問。パウンド・フォー・パウンド(PFP、全階級を通じての最強ランキング)1位の王者と対面した増田は「印象はやっぱりとても落ち着いていて、姿勢だったり、立ち姿がすごく奇麗で、かっこいいなと思いました。

やっぱり特別なチャンピオンだなっていう風に感じました」と最強ボクサーのオーラに感心していた。

 また同興行では、IBF世界フェザー級挑戦者決定戦で同級7位・中野幹士(30)=帝拳=が同級5位で元WBA世界スーパーバンタム級暫定王座のライース・アリーム(35)=米国=と対戦。スーパーフライ級10回戦でWBOアジアパシフィック・バンタム級王者・坪井智也(29)=帝拳=が元世界スーパーフライ級王者のWBC同級1位カルロス・クアドラス(37)=メキシコ=と対戦することも発表された。

 前売りチケットは10月10日午後6時からローソンチケットで販売される。

 興行はPrime Videoで独占ライブ配信される。

編集部おすすめ