1970年代に放送され一大ブームを巻き起こした伝説のバラエティー「みごろ!たべごろ!笑いごろ!!」が、12日から「ホームドラマチャンネル」で放送される。放送当時、人気絶頂だったキャンディーズ(伊藤蘭・藤村美樹・田中好子)と、伊東四朗小松政夫という異色の組み合わせ、歌とコントを融合させた斬新な構成で人気を集めた番組が、約50年ぶりに放送される。

 同番組は1976~78年の放送で、番組内コーナーで生まれた伊東演じる「デンセンマン」、小松政夫が歌う「しらけ鳥音頭」も大流行した。今放送は第1弾で毎週日曜午後9時30分に、現像する放送回から20タイトルをセレクトされる。放送にあわせて主要キャストの伊東四朗と伊藤蘭がコメントを寄せた。

 伊東四朗「もう四十年以上も前のお話ですね。確か『キャンディーズ』と小松政夫が悪ガキ達で、私が鬼かあちゃんのコント、長内美那子さんとのコント、それにアレ!そうです。バラエティ番組にはしばしば阿呆キャラが出て来ますが、あれ程の阿呆キャラはTV史にもない!と思います。電線音頭の『ベンジャミン伊東』です。あの藤田まことさんは本当に私の頭が壊れてしまったと心配して病院へ連れて行こうとしたくらい。そんな私が、後に朝ドラ『おしん』の父親役をやってるんです。TVって不思議ーッ」

 伊藤蘭「約50年振りに『みごろ…』が復活オンエアされるとの事で懐かしい気持ちでいっぱいになりました。毎回歌のステージがあり、ドラマやコントもしっかり創り込まれたまさにバラエティーの名にふさわしい贅沢(ぜいたく)な番組だったのだなぁと思います。人々に喜んで欲しい、楽しんでいただきたい!という制作陣の愛情が沢山込められた番組。

今でも収録時における皇プロデューサーや、当時の制作スタッフさんの笑い声や笑顔でいっぱいの表情が甦(よみがえ)ってきます。そんなあたたかな眼差しに見守られていたからこそ私達も安心して、はしゃいだり弾けたりスタッフの方々の期待にも応える事ができたのかもしれません。子供の頃からの憧れの存在…加山雄三さんや当時独特の存在感で登場した西田敏行さんとの共演もひときわゴージャスな思い出として心に刻まれています。思い出多き『悪ガキ一家の鬼かあちゃん』では伊東四朗さん、小松政夫さんの優しいお人柄にも支えられ多くの事を学ばせていただきました。

ほとんどが笑ってる内に終わってしまうような賑(にぎ)やかな収録でしたがやはり伊東さんと小松さんの包容力は絶大でとても安心感がありました。お2人の真摯(しんし)な姿勢と時に破壊力さえ感じるコンビネーションの楽しさに沢山刺激を受けました。今も昔も心から尊敬しております。たとえ間もなく解散という瞬間を迎える時期にあっても私達らしく明るく楽しくポップに其々の場面で表現活動ができた事を大変幸せに思っています。間違いなく大切な青春の1ページですね。楽しんでいただけたら嬉(うれ)しいです」

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