宝塚歌劇宙組公演ミュージカル「PRINCE OF LEGEND」の新人公演が9日、兵庫・宝塚大劇場で上演された。

 2019年入団の第105期生で、7年目の大路(おおじ)りせが2度目の新人公演主演を務めた。

ブリリアント学園を舞台に、様々な王子たちが成瀬果音(風羽咲季、本役・春乃さくら)に急接近。正統派のセレブ王子・朱雀奏(本役・桜木みなと)をさわやかに演じた大路はカーテンコールで「一人ひとり与えられた役と向き合い、必死に稽古を重ねた毎日で、たくさんの学びを得た」と稽古期間を振り返った。

 新トップスターの桜木から「『とにかく楽しんで、思いっきりのびのびと大路りせを見せつけて来い』と言っていただいて、それが一番自分の心に刺さっております」とアドバイスされたことを胸に挑んだ自身最後の新人公演。大路は「みんなの真剣に向き合う姿に私もたくさん力をもらって、一緒にみんなで一丸となって作れたことが大きかった」と、充実の笑みを浮かべた。

 思いを寄せられる成瀬果音を、20年入団の第106期生・風羽咲季(かざはね・さき)が初ヒロインで好演。「新人公演の6年目で初めてヒロインをさせていただくということですごくプレッシャーみたいなものがあったんですけど、春乃さんやたくさんの上級生から『とにかく楽しんで舞台に立てばいいと思う』と言っていただいて、その言葉を信じて、今日はとにかく舞台に立つことを楽しもうという気持ちで頑張りました」とほほ笑んだ。

 大路は「こんなにも本当に心から幸せで楽しめた舞台が、今日が初めてです。とにかく本当に幸せでいっぱいでした」とにっこり。12月4日の東京の新人公演に向けて「もっともっと自分を磨けるように精進したいと思います」と意欲を示した。

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