◆米大リーグ 地区シリーズ第4戦 ドジャース―フィリーズ(9日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)
ドジャース・大谷翔平投手(31)が9日(日本時間10日午前7時8分開始予定)、2勝1敗で突破に王手をかけている地区シリーズ第4戦の本拠地・フィリーズ戦のスタメンに「1番・指名打者」で名を連ねた。地区シリーズはここまで3戦で14打数1安打の打率7分1厘と苦しんでいるが、リーグ優勝決定シリーズ進出に導く打撃が出るか注目だ。
大谷は、レッズとのワイルドカードシリーズでは第1戦で2発3打点、第2戦で1安打1打点の計9打数3安打4打点で2連勝突破に貢献。だが、地区シリーズでは第1戦に先発して6回3失点で勝利投手にはなったが、バットでは3戦で14打数1安打1打点の打率7分1厘、7三振で長打なしと苦しんでいる。前日8日(同9日)も左翼への飛距離362フィート(約110メートル)の大飛球もあったがあとひと伸び足りず左飛に倒れた。
これまでの3戦は15打席で左腕との対戦が12度。レギュラーシーズンでは対右腕が打率2割8分3厘、対左腕が2割7分9厘と大差はなかったが、ロバーツ監督も大谷の打撃について第3戦終了後には「左腕との対戦もひとつの原因だろう。私が思うに、打席での判断がよくないと思う。ボール球を振ってしまい、失投を打つチャンスを自らつぶしている。少し迷いがあるように見えるし、スイングの選択が現状では必要な水準に達していない」と指摘していた。
この日もフィリーズの先発はサンチェス。レギュラーシーズンで13勝を挙げた左腕で、大谷も第1戦は3打席連続三振を喫した。ドジャース打線は5回まで2安打1得点に抑えられたが、6回2死走者なしからフリーマンの四球、エドマンの右前安打で一、二塁のチャンスを作り、E・ヘルナンデスが2点適時二塁打を放って降板に追いやった。今シリーズ2度目の対戦となる。
この試合も敗れて2勝2敗となって逆王手をかけられると、再び敵地フィラデルフィアに戻って第5戦に運命がゆだねられる。第5戦は大谷が先発予定となっている。第3戦では登板のなかった佐々木朗希投手(23)もブルペンで待機する見込みだ。