◆米大リーグ 地区シリーズ第4戦 ドジャース―フィリーズ(9日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(31)が9日(日本時間10日午前7時8分開始予定)、2勝1敗で突破に王手をかけている地区シリーズ第4戦の本拠地・フィリーズ戦のスタメンに「1番・指名打者」で名を連ねた。地区シリーズはここまで3戦で14打数1安打の打率7分1厘と苦しんでいるが、リーグ優勝決定シリーズ進出に導く打撃が出るか注目だ。

 この試合で敗れて2勝2敗となった場合には、11日(同12日)に敵地で行われる第5戦に先発予定の大谷。この日の試合前にはキャッチボールや24球のブルペンでの投球練習などで汗を流した。

 打撃は不調だが、グラウンドに出てくるなり、ロートベットのモノマネを見せて笑顔だった大谷。さらにキャッチボール中には通訳も務めるウィル・アイアトン氏がフリー打撃の打球から大谷を守るために守備についていたが、飛球を落球した。元マイナー選手でWBC予選ではフィリピン代表でプレーしたこともあるアイアトン氏がまさかの“失策”。それを見た大谷はうれしそうに笑って、「ブー!」とブーイング。スタンドのファンも乗っかってブーイングを浴びせると、大谷はスタンドを向いて両手を下から上に上げてさらなるブーイングを求めていた。

 地区シリーズ第1、2戦を行ったフィリーズの本拠地・フィラデルフィアでは痛烈なブーイングを浴びていた大谷。中心選手の宿命ではあるが、大谷がブーイングをするという珍しい光景が見られるほど、試合前はリラックスした様子だった。

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