◆米大リーグ 地区シリーズ第4戦 ドジャース―フィリーズ(9日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)
ドジャース・大谷翔平投手(31)が9日(日本時間10日)、2勝1敗で突破に王手をかけた地区シリーズ第4戦の本拠地・フィリーズ戦に「1番・指名打者」でスタメン出場し、1点を追う7回2死二、三塁の4打席目は、申告敬遠で勝負を避けられて本拠地は大ブーイングだった。3打席目終了時点で地区シリーズ打率は5分9厘だったが、ベッツ勝負を選択し、押し出し四球で追いついた
フィリーズの先発はクリストフェル・サンチェス投手(28)。
1回裏先頭の1打席目は、初球の内角シンカーに反応するも三邪飛。7打席連続安打なしとなった。両軍無得点、3回2死一塁の2打席目は三塁への平凡なゴロだったが、三塁手のボームが捕球できずに失策で一、三塁とチャンスを広げたが、続くベッツが一ゴロに倒れた。両軍とも得点を奪えず迎えた6回先頭の3打席目も3球で空振り三振に倒れた。
ドジャースは6回無失点だったグラスノーから、7回はシーハンを起用も1失点先取点を与えた。1点を追う7回にすぐにベッツの押し出し四球で追いついた。
大谷は、レッズとのワイルドカードシリーズでは第1戦で2発3打点、第2戦で1安打1打点の計9打数3安打4打点で2連勝突破に貢献。だが、地区シリーズでは第1戦に先発して6回3失点で勝利投手にはなったが、バットでは第3戦終了時点で14打数1安打1打点の打率7分1厘、7三振で長打なしと苦しんでいる。前日8日(同9日)も左翼への飛距離362フィート(約110メートル)の大飛球もあったがあとひと伸び足りず左飛に倒れた。
これまでの3戦は、15打席で左腕との対戦が12度。レギュラーシーズンでは対右腕が打率2割8分3厘、対左腕が2割7分9厘と大差はなかったが、ロバーツ監督も大谷の打撃について「左腕との対戦もひとつの原因だろう。私が思うに、打席での判断がよくないと思う。ボール球を振ってしまい、失投を打つチャンスを自らつぶしている。少し迷いがあるように見えるし、スイングの選択が現状では必要な水準に達していない」と指摘していた。
この試合で敗れて2勝2敗となった場合、11日(同12日)に敵地で行われる第5戦に先発予定。この日の試合前には登板2日前のルーチンでもあるブルペン入りし、24球を投げて調整した。