俳優の高良健吾田中俊介が10日、NHKドラマ「未解決事件『北朝鮮 拉致事件』」(18日放送、後7時半)の取材会に登場した。北朝鮮による拉致事件をドラマ化。

1978年7月に新潟で拉致された蓮池薫さんを田中が演じ、捜査する警視庁の捜査員役を高良が務める。

 蓮池さんらが帰国した2002年10月の映像を覚えているという高良は「あれから何の進展もない。当時はそう思って見ていなかったけど、帰ってきたのは5人だけでした。それをなかったことにしない姿勢に共感した」と出演への思いを明かした。「セリフに『はい』『そうですか』『分かりました』が多かったけど、色んな『はい』があって『分かりました』がある。雑になってはダメだなと感じた」と真剣な表情を崩さなかった。

 田中は、スタッフに頼み込み、新潟へ行き蓮池さんに約2時間面会。「『拉致は希望、絆を一瞬で奪い去ってしまう』という言葉がグサッと心に突き刺さりました。日本でこんなことが起きてしまって信じられないですし、悔しい気持ちにもなりました」と振り返った。

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