全国高校サッカー選手権(12月28日開幕、東京ほか)への代表1枠を目指して戦う北海道大会が、11日に始まる。10日は試合に先駆けて帯広市内で開会式が行われ、2年ぶりに出場する帯広北のDF二本松芯主将(3年)が選手宣誓に臨んだ。
参加29校を代表して舞台に立ち「チームメート、チームスタッフ、家族、そして審判、この大会に関わる全ての人に感謝をし、今までの練習の成果を思う存分発揮し、北海道サッカーの明るい未来につながる、良い大会にすることを誓います」と堂々、述べた。
1週間前に大役を聞かされ、文言を1人、考えた。「感謝の気持ちと、(片桐聡)監督がいつも言っている『未来につながる』という言葉は入れたかった」。思いを込めた宣誓文に、会場内は大きな拍手に包まれた。
11日の1回戦では酪農学園大とわの森三愛と対戦する。会場の中札内村は学校のある帯広市の隣。片桐監督は「5月に導入した、一度に10人が入れる酸素ボックスにも普段通り、毎日入ることもできる。企業さんからの寄贈で蛇口をひねると水素水が出る施設も整っている。そういった意味で、ホームの強みを大いに生かせるようにしていきたい」と、日常と同じリズムで戦える状況を歓迎した。初戦を突破すると12日の2回戦では全校応援が予定されている。二本松主将は「応援してくれる人が多く来てくれる大会。プラスになる」と後押しも味方にしていく。
今年、プリンスリーグ北海道の1つ下のカテゴリーにあたるFAリーグで優勝。来季は3年ぶりにプリンスLに復帰する。片桐監督は「いい意味で乗ってる部分があるので」と勢いを強調した。同校OBの片桐監督が主将を務めていた高校3年時の2001年、全国選手権に初出場した。様々な利点を力に変え、帯広北が24年ぶりの頂点を目指していく。