女子トランポリンで五輪2大会連続出場の森ひかる(GATE)が10日、今年から拠点としている英国から一時帰国し、都内で取材に応じた。

 昨夏のパリ五輪で6位入賞後、今年1月から拠点を英国に移した。

練習ではパリ五輪金メダルのブライオニー・ページ(英国)とともに練習に励み、現地のコーチに指導を仰いでいる。単身で言葉も分からない国でゼロらのスタートで苦労を重ねる日々だが、家事など私生活もすべて自身でこなすなどして東京五輪後、怖いとさえ思った大会にも「楽しんでやれている」と技術だけでなく、メンタル面でも成長を遂げている。

 9月28日のW杯ブルガリア大会では、個人、シンクロ、MIXシンクロの3冠と自己ベストを更新し、結果につなげている。また、優勝時の驚きの表情などの写真を掲載したSNSで18万人の「いいね」がつくなど大バズリし、話題を集めた。「素の自分を知ってもらえてうれしかった」と話す。

 3年後のロサンゼルス五輪にも言及した。「目指さないってことはない。一生懸命やってその先にあればいい」。日本のエースは気負わず、自分らしく、高みを目指していく。

 ◆森ひかる(もり・ひかる)1999年7月7日、東京都出身。4歳から競技を始める。2013年の全日本選手権で、当時史上最年少の14歳(中2)で初優勝。

17年世界選手権シンクロ銀メダル、18年世界選手権個人5位、シンクロで日本勢女子史上初の金メダル、19年世界選手権で日本勢男女通じ初の個人金メダルを獲得した。24年パリ五輪6位入賞。

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