◆国際親善試合 日本代表2―2パラグアイ代表(10日・パナソニックスタジアム吹田)
森保ジャパンは、終了間際のFW上田のヘッドで引き分けに持ち込むのがやっとだった。2戦無得点に終わった米国遠征(メキシコ戦0△0、米国戦0●2)に続き、3戦勝ちなし。
課題に挙がっていたシュートの質で、堅守の相手から2点を奪い、森保一監督(57)は「2度リードされても、追いつく、ひっくり返すという気持ちで戦ってくれた」と粘りは評価。しかし、「複数失点はしないようにしないといけない。アグレッシブに戦いながらも守備のところは堅くしていかなければ」と局面で抑えきれなかった守備を反省した。W杯では過去2失点以上した試合で勝ったことはなく、DF陣を含め主力7人に負傷者が出ている状況とはいえ、課題が浮き彫りになった。
前半21分には、一瞬の隙を突かれ、MFアルミロンに絶妙なトラップから左足で先制点を献上した。FW小川のゴールで追いつくも、その後の好機を生かせず。後半19分、MFのD・ゴメスに頭で決められ、場内は静まりかえった。指揮官は「(一度)追いついた後、押している時間が長かった中、勝ち越し点を奪う力をつけなければいけない」と向上すべき点は多い。9月に約2年ぶりにアジア以外の国と対戦し、相手国のレベルが上がった中、勝ちきれない現実が重くのしかかった。
これまで試合巧者の南米勢とは、W杯で過去1勝3敗1分けと苦手としてきた。14日には中3日でW杯最多5度の優勝を誇るブラジル戦(味スタ)を迎える。