米大リーグ・レッドソックスや阪神でプレーしたマイク・グリーンウェルさんが死去した。62歳だった。
1985年にレッドソックスでメジャーデビューし、外野手として活躍。同球団一筋でプレーし、12年間で打率3割3厘、726打点、130本塁打、80盗塁をマークした。
96年オフに年俸3億5000万円の2年契約という破格の条件で阪神に入団。翌春キャンプ中に背中、腰を痛めて一時帰国し、4月末に再来日。しかし、5月10日の試合で自打球を当て右足甲を骨折すると、「神のお告げかもしれない」「このへんが潮時」「チームが次の手を打てるようにしようと思った」と電撃引退を発表した。7試合のみの出場で退団した。引退後は不動産業を営み、08年にレッドソックスの球団殿堂入りを果たした。
レッドソックスは球団公式「X」(旧ツイッター)に「私たちはレッドソックス球団殿堂入りのマイク・グリーンウェル氏の死に深い悲しみを感じています。キャリアのすべてでレッドソックスのユニホームを着て、フェンウェイパーク(本拠地)と、フォートマイヤーズ(キャンプ地)で愛される存在でした。グリーンウェル家に愛を送ります」と記した。
◆マイク・グリーンウェル 1963年7月18日、米ケンタッキー州生まれ。ノースフォートマイヤーズ高で活躍し、82年ドラフトでレッドソックスから3巡目で指名される。85年にメジャーデビューし、96年まで同球団でプレー。97年に阪神に移籍。7試合で打率2割3分1厘、5打点、本塁打なしで退団。右投左打。身長183センチ、93キロ。