NHK報道番組「ニュースウオッチ9」(月~金曜・午後9時)が10日放送され、自民党の高市早苗新総裁と公明党の斉藤鉄夫代表がこの日午後、国会内で改めて会談し、連立政権を継続するかどうかを協議したものの決裂。公明の連立離脱が決まったことを冒頭で報じた。
公明は高市総裁選出を受けた連立協議を巡り、企業・団体献金の規制強化や派閥裏金事件の真相解明を求めたが溝は埋まらず、自民の不信払拭に向けた努力が不十分と判断した。政策ごとの協力は継続し、選挙協力は人物本位とする方向だ。
同番組のインタビューに答えた長年、日本の政治を研究してきた東大の御厨貴・名誉教授は自民党について「どこか他の野党を引きずり込まないと政権が保てない、政策が通せない。その時に自民は『公明はついて来る』と踏んで、公明とろくろく、きちんとした話し合いをしないで、野党になった諸政党といろんなことをやろうとした。これはやっぱりカチンと来るんですよ」と指摘すると「自民党の油断ですよ。当たり前のように思っていたことが実は当たり前ではなかったという…」と分析していた。