コント日本一を決めるTBS系「キングオブコント2025」が11日、午後7時から放送される。放送を前に、史上最多エントリーとなった3449組から決勝に勝ち上がった10組を紹介する。

今年は決勝初進出が5組となった。

 【トム・ブラウン】(ケイダッシュステージ、初)

 布川ひろきと、みちおによるコンビ。09年結成。漫才の日本一を決める「M―1グランプリ」では18年、24年の2度決勝に進出する実力者。結成年の規定により、M―1は昨年で卒業。「合体漫才」で一躍全国に名をとどろかせたコンビが、M―1卒業後、今度はコントのステージで暴れる。

 【ベルナルド】(マセキ芸能社、初)

 大将、ハギノリザードマンによるコンビ。コンビ結成1年目だが、互いに芸歴は20年前後。年齢も40歳を超えている。ハギノリザードマンはピン芸人日本一を決める「R―1グランプリ2025」で初の決勝に進出し、準優勝に。結成1年目のベテランが優勝をつかみにいく。

 【元祖いちごちゃん】(浅井企画、初)

 植村侑史、ハイパーペロちゃんによるコンビ。

14年結成。「M―1グランプリ」では24年は2回戦敗退、23年は1回戦敗退と苦汁をなめてきた。それでも、24年「第7回 ビートたけし杯」では本選にも出場している。今大会の”ダークホース“として、コントで実力を示す。

 【レインボー】(吉本興業、初)

 ジャンボたかお、池田直人によるコンビ。16年結成。毎日午後8時にコント動画を投稿しているYouTubeチャンネルは登録者数166万人を超える人気者。池田はコスメブランド「makeumor」をプロデュースするなど美容にも力を入れている。劇場での人気も高いふたりが、コントで真っ向から勝負する。

 【青色1号】(太田プロダクション、初)

 カミムラ、榎本淳、仮屋そうめんからなるトリオ。14年結成。22年、24年の第43回、第45回ABCお笑いグランプリでは決勝に進出している。

太田プロの事務所ライブ「月笑」では24年の年間王者となり、今勢いに乗っているトリオだ。

 【しずる】(吉本興業、9年ぶり5回目)

 村上純、池田一真によるコンビ。03年結成。フジテレビ系「爆笑レッドカーペット」や「爆笑レッドシアター」などに出演し、平成のお笑い界で人気を博したふたり。ライス、サルゴリラ、作家中村元樹氏とともに組んでいるユニット「メトロンズ」では真剣に演劇に取り組んでいる。9年ぶりの舞台で花を咲かせられるか。

 【ファイヤーサンダー】(ワタナベエンターテインメント、3年連続3回目)

 こてつ、崎山祐によるコンビ。14年結成。17年、「ABCお笑いグランプリ」で優勝。昨年のキングオブコントではファイナルステージに進出も、最後は優勝を逃した。キングオブコントの借りはキングオブコントで返すしかない。

 【ロングコートダディ】(吉本興業、2年連続4回目)

 堂前透と兎によるコンビ。

09年結成。「M―1グランプリ」でも「キングオブコント」でも決勝進出の経験があり、25年の「ダブルインパクト~漫才&コント 二刀流No.1決定戦~」では2位の成績を収める実力者。昨年のキングオブコントではファイナルステージに進むが、あと一歩優勝には届かなかった。今年は本命となる。

 【うるとらブギーズ】(吉本興業、4年ぶり4回目)

 佐々木崇博と八木崇によるコンビ。09年結成。19年には「キングオブコント」決勝初進出。会場を盛り上げ高得点をたたき出すが、優勝の「どぶろっく」のインパクトが強すぎ、準優勝に。そこから3年連続で決勝に進出していたが、近年はなかなか勝ち上がれない状況となっていた。やっとつかんだ4年ぶりの決勝の舞台で、鬱憤(うっぷん)を晴らす。

 【や団】(SMA、4年連続4回目)

 本間キッド、中嶋享、ロングサイズ伊藤によるトリオ。07年結成。

「キングオブコント」では22年に初の決勝進出を果たし、以後出続けている。昨年はファーストステージ4組目で登場し、ゴールデン帯の番組らしからぬとがったネタで爪痕を残し、474点。ファイナルステージ進出まであと1点届かなかった。決勝への連続出場は手の内を明かし続ける形となり、不利になりがちだが、や団はどうか。

 MCはダウンタウン浜田雅功、審査員は飯塚悟志(東京03)、小峠英二バイきんぐ)、秋山竜次(ロバート)、山内健司(かまいたち)、じろう(シソンヌ)が務める。

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