◆関西六大学野球秋季リーグ戦 ▽第7節1回戦 京産大7―4大商大(11日・わかさスタジアム京都)
最終節の1回戦2試合が行われ、今春2位の京産大が7連覇中の大商大に勝利し、2018年秋以来、7年ぶりのリーグ優勝に王手をかけた。プロ注目の最速153キロ右腕・田村剛平(4年)が、9回182球で10安打4失点完投。
エースの熱投で王座に手をかけた。7―4で迎えた9回2死一、二塁。京産大の田村は最後の打者を右飛に仕留めて雄たけびを上げた。10安打を浴びながら、182球で9回4失点完投。「体力的にもきつかったんですけど、勝つしかなかったので、最後は気持ちで投げました」と汗を拭った。
大院大との3回戦で7回112球を投げて勝利してから、中2日での登板だった。序盤3回は毎回安打を許し、2回に先制3ランを被弾したが、「低めに強くというのをやっていたのと、追い込んでからは外し気味で投げられた」と修正。球数がかさんだ終盤にも147キロを計測し、10奪三振を積み上げた。視察したロッテの三家スカウトは「ベース上に強い球を投げられる。変化球でも空振りが取れている」と評価した。
勝ち点、勝敗数で並んでいた大商大との直接対決に先勝し、7年、14季ぶりの優勝にマジック1とした。エース右腕は「勝つしかないので、全員で勝ちたい」と闘志をみなぎらせた。(瀬川 楓花)