ラグビーのリーグワン2部・花園(旧近鉄)は11日、本拠地の東大阪市花園ラグビー場で新入団選手の記者会見を行った。今オフの補強の目玉は、南アフリカ代表SOのマニー・リボック。

2023年W杯フランス大会優勝も経験している28歳の司令塔は「チームが昇格するのを手助けできれば」と意気込み、「自分の強みはアタックの能力。システムの中で周りの選手を使っていく」とゲームメイクに自信を見せた。新入団8選手による会見の後、リボックの単独会見も行われるなど、クラブの期待の大きさが表れていた。

 花園は昨季、2部2位でホーム&アウェー方式の入替戦に出場も三重(旧ホンダ)に2連敗し、1シーズンでの1部復帰ならず。2季率いた向井昭吾ヘッドコーチは退任し、新たにOBの太田春樹監督が就任した。会見に同席した太田監督は、「変えるべきところは特にディフェンス。アグレッシブにラインスピードを上げるディフェンスを強化していく」と攻撃的な防御を掲げた。

 昨季主力だった元オーストラリア代表コンビ、SHウィル・ゲニアとSOクウェード・クーパーは共に現役を引退し、ともに花園のコーチに就任。今季はフッカーの上山黎哉と、新入団のニュージーランド代表CTBピーター・ウマガ・ジェンセンが共同主将を務める。

 27年W杯への南アフリカ代表争いもある中、日本の2部リーグでのプレーを選んだリボックは「(代表争いは)まず競争とは、とらえていない。互いにプッシュしあい、皆で成長する関係性。(花園の)チームのビジョン、目標を聞かせて頂いて、チャレンジしていくことで自分も成長できると思った」と力を込めた。

世界有数の司令塔が花園を1部リーグへと、けん引する。

 花園の新加入8選手は以下(前所属)。

プロップ 平野 翔平(埼玉)

ロック 牧野内 翔馬(愛知)

ロック キラン・マクドナルド(ニューカッスルファルコンズ)

NO8 ライノ・ピータース(グルノーブル)

SH 藤原 恵太(愛知)

SO マニー・リボック(ストーマーズ)

CTB ピーター・ウマガ・ジェンセン(ハリケーンズ)

CTB バーガー・オーデンダール(ノーサンプトン・セインツ)

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