史上最多3449組がエントリーしたコント日本一決定戦「キングオブコント2025」の決勝が11日、東京・赤坂のTBSで行われ、09年結成のお笑いコンビ「ロングコートダディ」が第18代キングに輝いた。

 2年連続4回目の決勝進出で頂点に立った。

優勝者の証しである赤いジャケットを羽織り、トロフィーを手に会見場に現れた堂前透と兎。「重い」「重い!」とトロフィーの重さに苦戦しつつ、交代でトロフィーを持ち上げた。

 堂前は兎に「(優勝後)泣いてました?」と聞いたが、兎は「泣いてないです。感はきわまってましたけど」と否定しつつ、「ずっと目指していたことなのでうれしいです」と改めて喜びを語った。

 2年連続トップバッターでの優勝に、堂前は「正直トップバッターですごいなと思います」と自画自賛。兎も「去年と同じトップバッターだったんですが、去年の自分らと比べられても負けるわけないやんと思ってました」と強い気持ちで挑んでいたことを明かした。

 賞金1000万の使い道については堂前は「私は新しいプロ野球チームを作りたいです」とし、兎が「できるわけないやろ」とつっこんだ。兎は「釣り仲間と海外に釣り旅行に行く約束をしている。水があればそこには魚がいるので、全世界が目的地です」と話した。

 2年連続4回目の決勝進出で優勝。堂前は「僕は今年で(キングオブコント出場を)終わろうと思ってたので、一番良い形で終われてよかった」と振り返り、兎は「僕は優勝しなかったら(来年)勝手にエントリーしようと思ってたんで、けんかにならなくて良かったです」と笑った。

 挑み続けた賞レース。

堂前は「人間として成長してくれたなと思います。大人がこんな悔しさを感じることはない」と振り返り、兎は「これから賞レースにでない年月を積み重ねて、これから(賞レースに挑んだ日々を)分かってくるのだろう」としみじみ。堂前は「こっからが新たなスタートだと思う」と真剣な表情を見せた。結成17年目の実力者がようやくつかんだ栄光だった。

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