サッカー日本代表は11日、14日のブラジル戦(味スタ)に向けて千葉市内で調整した。左足首痛のため別メニューが続いていたMF久保建英(24)が、一部を除いて全体練習に合流。
小雨が降りしきる中、久保は感覚を確かめるようにプレーの動作を確認した。左足首痛で7日に代表合流してから別メニューが続いていたが、この日はスパイクを履きパラグアイ戦に先発しなかったメンバーとともにボール回しまで実施。個別練習では切り返しの動作からシュートを放つなど、完全復活への階段を着実に上がっていることをアピールした。「久々に合流出来てよかった。プラン通りにいっていると思う。大丈夫な感じ」とうなずいた。
視線の先に見据えるのは「そこを目指してやっている」と、ブラジル戦での復帰だ。王国には過去13戦で一度も勝てていないが、後ろは振り返らない。「過去が足を引っ張らないように。僕たちは今を生きているので、一戦一戦集中していきたい」。
今後を占う上でも重要な試合になる。10日のパラグアイ戦は2―2の引き分けで、9月の米国遠征から現在3戦未勝利(2分け1敗)。4戦未勝利となれば、18年から続く森保政権では初の屈辱となる。ブラジルは10日に敵地で韓国に5―0と完勝。久保がRマドリードに所属した19年の親善試合で、一緒にプレーした同世代のFWビニシウス、ロドリゴもそろってゴールを挙げるなど勢いのままに乗り込んでくる。
ブラジルも大幅に先発を入れ替える可能性も高いが、久保は「質の高さにしっかり対抗していくのが大事。あとは安易なミスもなくしていかないと。韓国の選手たちには気の毒ですけど、僕たちはホームで0―5で負けるわけにはいかないので気を引き締めていきたい」最多5度のW杯優勝を誇るカナリア軍団に、久保が挑む。(後藤 亮太)